はるばる来たら episode3

その観光地を後にしたのが１６時ちょっとすぎ。高速を使えば２１時には着くみたいだけど、ちょっと中途半端な時間。

ここまで来たのだから、安いホテルにでも泊まって明日に帰ろうかと、じゃ〇んｎｅｔで検索してみても、手頃な値段のホテルなし。こりゃ、帰るしかないかと思った瞬間、ある計画が頭をよぎった。

そういえばＫ氏が国道４号線を５００ｋｍほど走ったって言ってたから、オレも真似してみるか。

「〇曜〇うでしょう」のパクリネタっぽいけど、今回の面接のモヤモヤを打ち消すにはピッタリかもしれない。できれば夕食は気になるラーメン屋さんで取りたいので、まずはそこを目的地へ設定する。ＰＳＰナビだと２１時ちょっと前の到着時刻なのに、そのラーメン屋さんの閉店時間２１時とギリギリ。急いで出発。

走り出して大切なことに気が付いた。風呂に浸からなければいけないよなと。面接の緊張と、観光地を歩いたせいで、かなり汗を掻いたからいずれにせよ風呂に入りたい。ならば優先順位は、

風呂＞ラーメン

に変更。某県Ｋ市に２３時までやっているスーパー銭湯を目指す。

一時間ほど走った１７時になると、帰宅するクルマで交通量は増え、その後も増え続けて時間短縮どころか、到着時間が遅くなっている。こりゃタイミング悪かったなと後悔しても始まらないので、ひたすら走る。

予め購入していたブラックコーヒーとスポーツ飲料を交互に飲んで水分補給をするが、それでも足りない様。トイレ回数が多い私ですが、出発からこの日のゴールまでたった１回のトイレ休憩で済んだ。

目当ての銭湯の前を通ると満車状態なのでスルーし、ラーメン屋さんも間に合わないので、ひらすら走る。走り始めて４時間後の２０時頃にトイレ休憩を兼ねて夕食を。時間が勿体無いのでおにぎりとカップ麺で済ます。

この時点で自宅に着くのは、次の日になることが確定。もう車中泊を覚悟し、行けるだけ行ったところの道の駅を今日のゴールとして設定。

２２時を過ぎると、眠気と腰の痛みがピークに達する。コンビニで休憩したいけど、時間が勿体無いのでそのまま走ること２時間。ようやく目的地の道の駅へ到着。トラックも多いけど、一般車両も少なく無い。この時、すでに０時過ぎ。

勿論、シュラフなんて用意していないので、何も羽織らずにＹシャツとスラックスのまま就寝。寒くはないけど、フラットになるシートじゃないから寝心地最悪。寝心地悪いせいで、起床は５時前と睡眠時間は４時間ほど。
（途中省略）風呂に使って帰ったとさ。めでたしめでたし・・・。

無茶な旅による多少の達成感は、私のすすむ道が見えなくなってしまったという不安に掻き消されたってのが本音。　また暗中模索・五里霧中の日々が続くわけだ。